1つのリリースの収入は、たいてい複数の人に支払われます。このページでは、2種類のロイヤリティ、アップロード前に取り分を合意する方法、そして後から誰も推測せずに済むよう記録する方法を説明します。
2種類のロイヤリティ、2種類の分配
たいていの曲は2つの別々の収入を生み、その権利者は別々です。原盤側は、その原盤を所有する人に支払われます。通常は演奏したアーティストで、ポイントを交渉したプロデューサーが入ることもあります。出版側は、楽曲そのものに対して作詞作曲者とその出版社に支払われます。同じ人が両側に登場し、それぞれ別の比率を持つこともあります。歌詞を書いていない客演ボーカルは、原盤の取り分だけを持ち作家の取り分を持たないことがあります。スタジオに入っていないトップライン作家はその逆になることがあります。1つのリストではなく2つのリストとして扱い、数字の話をする前にそれぞれ別に決めてください。
スプリットシートとは実際に何か
スプリットシートとは、その曲に誰が関与し、それぞれが何パーセントを持つのかを短く書き留めた記録です。最低限、曲名、日付、関与した全員、その本名、役割、作家側の比率、原盤側の比率、そして署名または書面での確認が必要です。形式的なものではありません。2年前のセッションについて3人が別々に記憶しているときに、拠り所になる書類です。記憶が新しく、全員がまだその仕事に満足しているうちに、その場で、その日のうちに書いてください。
分配はリリース後ではなく前に合意する
分配は、まだ何も懸かっていないうちのほうがはるかに決めやすくなります。リリース前なら、比率の話し合いは事務作業です。曲が収入を生み始めてからでは、同じ話し合いが実在するお金をめぐるものになり、互いの立場が固まります。早く合意しておくとリリース日も守れます。権利関係が未解決であることは、予定していたリリースがずれたり取り下げられたりする最も多い理由の1つです。分配の話し合いを、ミックスやアートワークと並ぶ、曲を仕上げる工程の一部にしてください。誰かが数字を確約しないなら、それはリリース日を決めるずっと前に知っておくべき有益な情報です。
比率の合計が100にならないとき
どちらの側も合計をちょうど100パーセントにする必要があります。作家側の合計が90なら、出版収入の10パーセントには権利者がおらず、再配分されずに未請求のまま残ります。合計が110なら、請求が過大となり、却下されるか修正まで保留されることがあります。誤りの多くは端数から生まれます。作家が3人で均等なら、各自33.33では端数が残るので、余りの100分の1を誰が引き受けるかを事前に決めてください。両側を別々に確認してください。原盤側の合計が合っていても、作家側が合っているかどうかは何もわかりません。
客演とプロデューサー
フィーチャリングは交渉事であって、決まった形はありません。原盤の比率を取る客演もいれば、一度きりのギャラだけで継続的な取り分を持たない客演もいますし、ギャラと減額した取り分の両方を取る場合もあります。どれで合意したにせよ、それがどれなのかを書き残してください。プロデューサーも同じくらい幅があります。定額のギャラで請け負ったプロデューサーはその後の取り分を持ちませんが、ポイント契約のプロデューサーは原盤の比率を継続して持ちます。プロデューサーがアレンジやサウンドだけでなくメロディ、コード、歌詞に関与していれば、作家としての権利を主張できる場合もあります。推測せず、直接確認してください。
分配がアップロード時に固定される理由
分配はリリースを納品するときに一度だけ設定します。その情報が原盤とともに、下流のレポーティングと会計のシステムへ流れていくからです。収入はその後、発生した時点で有効だった比率に従って割り当てられます。後から比率を変えても、既に報告され支払われたお金が遡って書き換わることはありません。リリース前の話し合いがこれほど重要なのは、そのためです。このページの計算ツールは計画の補助です。入力した数字を受け取り、仮の金額がどう分かれるかを示すだけです。契約ではなく、何かを登録するものでもありません。